2008年1月31日木曜日

一番好きなピアノ協奏曲


モーツァルト ピアノ協奏曲第20番二短調K491 

 アルフレッド・ブレンデル(ピアノ)
 ネヴィル・マリーナ指揮アカデミー室内管弦楽団
 
今まで聴いた全てのピアノ協奏曲の中で、私が最も好きなのがこの曲だ。 モーツァルトは27曲のピアノ協奏曲を書いているが、短調の曲はこの20番と24番の2曲だけだという。長調の曲にも勿論美しく楽しいのもたくさんあるが、やはりこの曲は冒頭の部分から他とは違う強烈なものがある。モーツアルトの明るさ楽しさよりも、彼の暗さ深刻さがより出ているようでドラマチックなのだ。

 確か、映画「アマデウス」の中でも随所に効果的に使われていたような記憶がある。

 また、第3楽章は、そこだけ聴いたらどこかベートーヴェン的ではないかと思われるところがある。まるで、モーツァルトがベートーヴェンに「おいで、おいで!あなたの表現したいものはここら辺にあるのではないか?」と語りかけているようである。

 ベートーヴェンもこの曲が大好きで、カデンツァを書いているとのことであるから、かなり影響されているのではないか。

 ちなみに、このレコードのカデンツァは、ブレンデル自身のものであるが。

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