2008年1月1日火曜日

ブラームス交響曲第1番


 毎年の聴き納めは、ベートーヴェンの第九で、やはり昨年もそうだった。

 ただし、昨年はフルトベングラーのではなく、NHKのBSでやっていたN響の第九だった。アンドリュー・リットン指揮の演奏はなかなかの熱演で、国立音楽大学の合唱もよかった。

 気になったのは、ソプラノの角田祐子さんの歌うときの姿勢。なんだか暴力団がゆすりをしているかのような前傾姿勢は、どうもよくない。

 で、今年の聴き始めは、ブラームスの交響曲第1番。

 ブラームスは、交響曲の作曲に当たっては、ベートーヴェンをとても意識していて、彼の9つの交響曲を超えることをいつも考えていたという。慎重に慎重を重ね生み出されたのがこの1番。

 だからかえってなのか、この曲にはベートーヴェン的なものを感じてしまう。この際、ベートーヴェン的なものとは何か、なんてことは考えないで、そういう感じである。

 シャルル・ミュンシュ指揮パリ管弦楽団の演奏は、とてもドラマティックで情熱的だ。

 ドーン、ドンという感じで激しく迫ってくる。新春にふさわしい、奮い立たされる演奏である。

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