毎年の聴き納めは、ベートーヴェンの第九で、やはり昨年もそうだった。
ただし、昨年はフルトベングラーのではなく、NHKのBSでやっていたN響の第九だった。アンドリュー・リットン指揮の演奏はなかなかの熱演で、国立音楽大学の合唱もよかった。
気になったのは、ソプラノの角田祐子さんの歌うときの姿勢。なんだか暴力団がゆすりをしているかのような前傾姿勢は、どうもよくない。
で、今年の聴き始めは、ブラームスの交響曲第1番。
ブラームスは、交響曲の作曲に当たっては、ベートーヴェンをとても意識していて、彼の9つの交響曲を超えることをいつも考えていたという。慎重に慎重を重ね生み出されたのがこの1番。
だからかえってなのか、この曲にはベートーヴェン的なものを感じてしまう。この際、ベートーヴェン的なものとは何か、なんてことは考えないで、そういう感じである。
シャルル・ミュンシュ指揮パリ管弦楽団の演奏は、とてもドラマティックで情熱的だ。
ドーン、ドンという感じで激しく迫ってくる。新春にふさわしい、奮い立たされる演奏である。
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