2008年2月3日日曜日

モーツァルトピアノ協奏曲第23番


モーツァルトピアノ協奏曲第23番イ長調、K488
アシュケナージ(ピアノ、指揮)フィルハーモニア管弦楽団
 脳科学者の茂木健一郎さんが、著書「すべては音楽から生まれる」(PHP新書)の中で、モーツァルトのピアノ協奏曲第21番の第二楽章を取り上げ「第二楽章のアンダンテなどは、どんな人の心も打つ力を備えているでしょう。とても人間的でヒューマニティ溢れる、奇跡のような作品です。」と紹介されていた。確かに今夜改めて聴いてみたが、やはり上品でとても美しく優しいメロディである。
 でも、私にはもっと好きな第二楽章がある。それがこの23番だ。
 求めていた何かをすっかり諦めた男が、がっくりと肩を落とし、静かにゆっくりと向こうに歩いて去っている。背中には救いようのない哀愁が漂っている。そんな情景が目に浮かんできて、必ずといっていいくらい涙が出てくるのだ。いつか通勤電車の中でiPodで聴いていたときも涙が出てきて困った。
 今夜はどうかな、と意識して聴いたが、やはりだめだった。第二楽章の後半、いつもの箇所でぐっと来て涙ぐんだ。
 モーツァルトは、やはり哀しいんですね。
 レコードは、ブレンデルのも持っているが、23番はやはりこのアシュケナージのCDが、情感たっぷりでより泣けるようだ。

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