2007年12月15日土曜日

古処山

古処山(こしょさん 860m)

 九州には、深田久弥氏の日本百名山が6山あるが、残念ながらわが福岡県には1山もない。英彦山が、深田クラブの二百名山にあがっているだけだ。
 しかし、全国的な百名山に挙げられている山が、福岡県にも2山あるのだ。
 1山は宝満山で、小林泰彦氏の「日本百低山」に。
 もう1山が、今日登った古処山である。田中澄江氏の「新・花の百名山」に挙げられている。
 福岡県のちょうど中央部分にある形のいい山で、県内ではむしろキャンプやハイキングの山として親しまれてる。
 私は、花の名前はほとんど知らないし、あまり興味はないのだが、なるほどこの山には、7月には「オオキツネノカミソリ」がたくさん咲いていることくらいは知っていたけれど。
 それよりも、この山の最大の特徴は、天然記念物の「ツゲの原生林」があることだろう。
 美しい城下町秋月のはずれにある秋月キャンプ場入り口が登山口。 駐車場から1時間ほど登ると、「水舟」という水場に出て、そこから2~3分登れば原生林への分岐がある。分岐を右に登ればすぐに原生林入り口。これほどのツゲ原生林は、全国でも珍しいとのことである。
 ツゲのトンネルの中を10分程歩けば、縦走路に出る。右へ登れば屏山、古処山頂は、左へ15分の登りだ。

 山頂付近は、石灰岩の露岩がゴロゴロしていて、滑りやすい。山頂の社が黄金色に塗られていたのが、印象的だった。雲空の今日は、山頂では雪がちらついていた。
 「馬攻め」といわれる広場まで下って、昼食。 下山は、八丁越え(旧秋月街道)のほうへ。古い石畳の急坂を、昔の大名の駕籠かきは大変だっただろうなとか思いながら、のんびりと気持ちよく下る。  
 道端に真っ赤な野いちご(山いちご?)が、たくさんなっていて思わず口に含む。素朴に甘酸っぱくて美味しい。
 通称「だんご庵」(譚空庵が正しいらしい。)という紅葉の名所の脇を通り抜けると、登山口の駐車場はすぐそこである。

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