近頃のフラメンコが気になっていた。
先日の「アランフェス協奏曲」のパコ・デ・ルシアは、当時、新進気鋭の絶対的ナンバーワンだったが、その後の若手にはどんな弾き手がいるのか。
ネット等で調べたら、トマティートとヴィンセント・アミーゴの二人がどうもいいらしい。早速、CDを購入した。
聴いてみて、びっくり。確かに二人ともテクニックはすごい。だが、昔聴いていたフラメンコとは、全くといっていいほど趣が違うようだ。二人とも、もうこれはジャズの領域に近くなっているのではないかと感じられた。サビーカスの演奏が、なんと素朴に聞こえるか。
もちろんどちらが悪いとかではなく、全く違うジャンルの音楽に聞こえるのだ。
今日、友人から借りたトマティートのCD「SPAIN」は、ジャズピアニストとの競演で、CDのジャンル区分もジャズになっている。
やはりフラメンコも時代の中で生き残っていくためには、このような形になっていくのであろうと納得はしている。もちろん、今回購入したCD二枚には、満足しているし、聴いて楽しい。
だけども、二人にも古い形のフラメンコも弾いて欲しいと思う。すごいテクニックで弾くソレアやシギリーヤスを聴いてみたい。
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