2007年12月21日金曜日

未完成交響曲

 「わが愛する山ベストテン」を考えているとき、クラシック音楽ならどうかなと考えた。交響曲はどうか。10曲がさっと思いうかんだのであるが、よーく考えていたら、何故か有名な曲が落ちていた。
 ベートーヴェンの5番とともに必ずといっていいほど教科書に取り上げられるクラシックの超有名曲、シューベルトの未完成交響曲である。近頃、ほとんど聴いていなかったので、すっかり忘れていた。
 でも、僕もこの曲のレコードは、三枚持っている。カラヤン、ベーム、それにオッテルローの指揮しているもの。いずれのレコードも交響曲第8番としてあるが、第7番とされる場合もあるようで、ややこしい。まあ、私みたいな素人間では「未完成交響曲」で十分であるが。
 それで、カール・ベーム指揮ベルリンフィルのは、それらしく端正で、オーソドックスな演奏と言っていいのかな。
 今回改めて10年ぶりかもっとそれ以上かな、まったく久しぶりにカラヤン指揮ベルリンフィルのを聴いてびっくりした。
 第一楽章は、ゆったりしたテンポではあるが、それでもカラヤンらしいメリハリのある演奏ではないかと思われる。それが、第二楽章に入ると、「ん?」となる。極端に遅めのテンポで抑えに抑えた不気味な演奏になるのだ。
 えっ!カラヤンってこんな指揮もするのって改めて驚いた次第である。
 ちなみに、第二楽章の演奏時間は、ベーム盤が11分26秒なのに、カラヤンのほうは、12分16秒となっている。
 この曲の一番有名な演奏は、カルロス・クライバーがウィーンフィルを指揮したもののようで近いうちに購入して聴いてみようかなと思っている。
 ところで、この未完成交響曲が、外国の映画に使われていたような記憶があるのだが、何の映画だったか思い出せない。最初にこの曲を聴いた時、曲を映像化したい気分になったのが、そういう思い込みになったのかもしれないけど。

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