2009年3月23日月曜日

疑心 隠蔽捜査3


「疑心」隠蔽捜査3(今野敏著)新潮社
 待っていたシリーズ3作目が19日に発売されたので、さっそく読みました。
 はっきりいってミステリーとしての出来は、前2作よりずっと落ちるでしょう。かなりの無理がありますね。
 でも、人間関係の大衆小説としてはとても面白いと思います。
 相変わらず生真面目なキャリアの警察署長さんが、今度はアメリカ大統領訪日の警備の責任の一端を担うこととなりました。
 上司、同僚、部下との人間関係や、今度は外国人までが、彼のキャラクターとどう向き合うか。そのうえ、今回は、女が絡んできます。まるで童貞の青年のような署長がどう解決していくか。青春小説を読んでいるかのような気もしました。
 いつまで現場の署長として活躍させるのわかりませんが、シリーズが続くのなら、早めに警察庁に復帰させて、彼にしかできない仕事をさせてもらいたいものです。
 例えば今度の小沢事件みたいな事件に向き合った彼を読んでみたいですね。

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