2008年7月21日月曜日

至仏山

至仏山(しぶつさん 2228.1m)


 連休を利用して、日本百名山の一山、尾瀬の至仏山に登った。


 当初は、鳩待峠から至仏山に登り、山の鼻に下り、尾瀬ヶ原を横断し、燧ケ岳に登り、尾瀬沼から大清水まで歩くつもりでいたが、途中宿泊する予定の山小屋がことごとく満室で、大幅短縮した行程となった。  


 まあ、日本百名山二山と尾瀬を全部とは欲張った計画であろう。楽しみは先延ばしである。それに天候もまだ梅雨明け前で、よくなかったし。


 鳩待峠に着いたときは、天気予報どおり雨であった。雨具を着込んでみたものの、気が進まない。計画では、至仏山に直登し、山の鼻に下ることとしていたが、山の鼻への下りは禁止されているとのことで、往復登山になる。雨中の往復登山ははなんだか嫌だ。登山を中止しまっすぐ山の鼻に下る。


 約1時間、木道できちんと整備された遊歩道を標高差で200mほど下ると山の鼻だ。山の鼻は、尾瀬ヶ原の最西端にあたり、山小屋や、ビジターセンターなどの施設が集まっている。


 雨が止んだかと思ったら激しく降りだす、不安定な天気である。雨が止んだのを見計らって、尾瀬植物研究見本園の木道を一周する。ニッコウキスゲやアヤメやその他植物に詳しくない私にはよくわからないがたくさんの花々が綺麗に花を咲かせていた。












 この日は、尾瀬ロッジに予約が取れていたので、ともかく宿泊し翌日からの計画を練り直す。

 翌日は、晴れ間が覗く朝となった。6時の朝食後すぐに、至仏山に登ることとした。尾瀬沼と燧ケ岳は、後日の楽しみにとっておこう。


 見本園の木道を10分ほど歩くと、森の入り口に「至仏山登山口」の案内があり、下山には利用しないよう注意がしてある。滑りやすい蛇紋岩による事故防止と自然保護からという。


 いきなりの梯子を登ると、あとはほとんど一直線に山頂を目指すこととなる。蛇紋岩は、とても滑りやすいというが、それほどではなかった。登山道は、木道できちんと整備されており、もはや登山という感じはしない。自然保護のためには仕方ないが、考えさせられる。


 登山道の周りにはたくさんの花々が咲き乱れ、花が好きな登山者は、けっこう楽しめるのではないか。


 団体に混じり、3時間弱の登りで、山頂に出る。山頂は、たくさんの登山者で賑わい、満員状態。 山頂からは雲の間に尾瀬ヶ原の広がりが見てとれる。







 記念撮影をしてすぐに小至仏山のほうへ。このころから天気が良くなってきて、その分暑くなってくる。  尾根歩きはとても気持ちがいいが、ところどころのヌカルミでズボンが汚れる。スパッツを付けておけばよかった。












 小至仏山の山頂で昼食をとっていると、ようやく燧ケ岳にかかっていた雲が晴れて全容を見ることができた。


 鳩待峠への下山路も、要所要所が木道で整備されており2時間半の下りも問題なく歩け、バスのエンジン音が聞こえ始めるとすぐに鳩待峠にでる。


 至仏山からは、天気がよければ正面に燧ケ岳、その手前に尾瀬ヶ原全体が見渡せる眺めのいい山のはずであるが、あいにくの天気で欲求不満ではあった。


(6:38)尾瀬ロッジ発、 (9:22-28)至仏山山頂、 (10:20)小至仏山山頂、昼食、


(11:00)下山開始 、 (12:30)鳩待峠着

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