2008年7月6日日曜日

九千部山


九千部山(くせんぶやま 847.5m) 

 九千部山は、福岡県那珂川町と佐賀県鳥栖市との県境にあるなだらかな山である。

 山名の由来は、二説あって、風水害から民を救済しようとした僧が、一万部の法華経を読経しようとしたが9千部を読経したとき現れた美女の色香に迷い果たせなかったという話(「九州の山と伝説」天本孝志著葦書房)が、面白い。

 登山口は、いくつもあるみたいだが、本日は、鳥栖市役所から立石町を右折して御手洗の滝を通るコースを往復した。

 御手洗の滝は、落差22メートルの水量豊富な滝で、子供の頃何度か遊びに来たことがある涼しい滝です。今日は、雨後で水量も特段に多く見事でした。

 滝の手前のコンクリート橋を渡って左にコンクリートの階段がある。それを登ると石谷山への登山道で、このコース唯一の急登だ。

 登りきったところが、滝の上のほうになるのかな。あとは緩やかに気持ちのいい自然林の中を登っていく。九州でも有数の植物豊富な山域らしいが、植物の知識は全く無いといっていい私には、猫に小判。

 石谷山(いしたにやま 754.4m)への登りは、とても緩やかであるが、湿度が高くて暑いから、とてもきつい。

 石谷山から九千部山までは、ほとんど平坦な尾根歩きとなる。晴れ間がでてきたのか、少し明るくなった。

 九千部山の山頂にはテレビのアンテナが林立し、しかも舗装車道が通っているので面白くないが、晴れていれば展望はいい。あいにく本日は、雲の中である。晴れ間が見えていたのもつかの間、黒い雲が辺りを覆い始めた。昼食を済ませて、早々と下山。

 往路を引き返す。復路は、ほとんどがガスの中で、さすがに薄暗く不気味なくらいだった。

(10:12)お手洗の滝入り口駐車場、 (10:23)御手洗の滝、(11:29-40)石谷山山頂、 

(12:25)九千部山山頂、昼食、(12:47)下山、 (13:26)石谷山、 (14:16)御手洗の滝、 

(14:25)駐車場

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