朝日会の4月例会は、日本百名山の一つである阿蘇山に登ることとなった。
阿蘇山は、外輪山と阿蘇五岳(根子岳、高岳、中岳、烏帽子岳、杵島岳)と言われる中央火口丘との総称であり、どこの部分を登れば、踏破したことになるのか気になるところではあるが、一般的には、やはり最高点の高岳(たかだけ 1592m)を登頂することであろうか。ほとんどのガイドブックにもそのコースが紹介されているようだ。
朝日会も、この高岳に挑戦しよう。登山口は、ミヤマキリシマの名所仙酔峡である。
五月になればミヤマキリシマの大群落を目当ての観光客で一杯になる仙酔峡のロープウェイ横の駐車場も、今日はまだ、人はまばらであった。
駐車場の左手から仙酔尾根に取り付く。溶岩が凝固してできた尾根は、一直線に山頂を目指している。ひたすら単調に登るところから、馬鹿尾根とも言われているが、丹沢のそれに比べると段違いに楽ではある。溶岩が凝固した登山道は、急ではあるが、砂礫混じりのガレ場とは違って足場としては滑りがなく、とても歩き易かった。
そのせいか、比較的楽に登頂することができた。そうはいっても、軟弱朝日会にとっては、かなりの試練であったはずだ。めずらしく不平が少ない朝日会登山には、ここは褒めておくべきだろう。
高岳火口壁直下は、かなりの崖になっており、見上げると一瞬どこを登ればいいのか不安になるが、要所には黄色のペンキで案内があり、迷うことなく火口壁まで登ることができる。
ただし、本日は、風がとても強く冷たくて、帽子は飛ばされそいうになるし、下手をすると体ごと運ばれそうになるくらいだった。
火口壁からは、強風の中を右に5分強で簡単に阿蘇最高点の高岳山頂を踏むことができる。高岳からの展望は抜群で、登ってきた仙酔尾根全体を見下ろすことができ、高度感があって素晴らしい。
風を避けながら昼食を済ませて、中岳のほうに向かい、火口展望台、ロープウェイ火口東駅方面に下る。中岳には20分弱で到着。
中岳からは、火口を隔てて烏帽子岳、杵島岳を望むことができる。火口展望台までの道は、さながら月面を歩くようであると何かのガイドブックに書いてあったが、その荒涼たる風景は、一見の価値があろう。私も受け売りで、朝日会の面々に、「どうだね、月面漫歩は。」と聞いてはみたが、勿論、私は月面を歩いたことがないので、本当にそうなのか責任は持てないけれど。
風と戦いながらではあったが、ロープウェイ火口東口駅まで順調にたどり着いたので、ご褒美にここからの下山はロープウェイを利用することとした。駐車場までの登山道を下れば30分から1時間弱くらいかかるが、朝日会には妥協が必要なのだ。
強風のため運行中止となる寸前で、最終下山便の案内が行われていた中、徐行運転で無事仙酔峡まで下ることができた。
近くの温泉アゼリア21で汗を流し、本日の目的地「古代の風キャンプ場」に向かう。
キャンプ場では、例会恒例の行事が滞りなく行われて、翌日まで楽しく過ごしました。
(10:34)仙酔峡駐車場発、 (12:23)火口壁、 (12:30)高岳山頂、 昼食、
(12:51)高岳山頂発、 (13:07)中岳、 (13:36)ロープウェイ火口東口駅、
ロープウェイ約10分で、仙酔峡駐車場着
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