2008年4月13日日曜日

可也山、立石山




可也山(かやさん 365.1m)、立石山(たていしやま 209.6m)
 ずっと前から気になっていた可也山に登ったついでに立石山にも登ったが、立石山からの展望は抜群で、予期しなかった収穫であった。
 可也山は、糸島富士とも呼ばれる、糸島半島にある富士山に似た形のいい山で、低山ではあるが一度は登ってみたくなる山だ。近くを通るときは、必ずほれぼれとその美形を眺めたものだ。
 福岡県の北西に位置し、玄界灘に突き出た糸島半島までは、都市高速を使えば、我が家から一時間程で行くことができる。前原駅からバスで10分の「小富士」というバス停の近くに海に面して石の大鳥居があり、その近くに駐車スペースがある。鳥居の前をまっすぐ山に向かう道を進むと、右手に「天満宮」という神社がある。そのすぐ向こうを右に登りしばらく進むと十字路があり左折、みかん畑を通り過ぎると、梅林が、さらに右手に納骨堂のある十字路を直進して進むとやがて未舗装の山道となる。すぐに竹林の入り口が現れるが、ここまでがややわかりにくい。
 登山道は、石はほとんど見られず土ばかりで、しかもとても急な登りだ。低山と思っていたが、息が切れる。ほとんどのところに、滑り防止のためか、ロープが張られている。下りはこのロープを掴みながら、転げるようにして下山した。雨の日などは、滑って難渋する道であろう。 山頂表示のあるところは、展望がほとんどなく、さらに500mほど先に展望所があり、そこからの玄界灘の展望は抜群である。  
 さて、急登ではあったものの、時間的には往復1時間半程度で、登山としては物足りない。ついでに、知り合いから展望がとてもいいと聞いていた立石山を登って帰ることとした。
 車を芥屋のほうに走らせると15分ほどで、芥屋海水浴場のビーチに着き、海岸の駐車場に車を停める。
 海水浴場の一番奥に、休業している芥屋ビーチホテルの建物があり、その正面玄関の左横をすり抜けると、登山口がある。 登山道は、岩場であるが、特に危険なところも難しいところもない。途中に社があり、それを過ぎるとすぐに山頂である。

 山頂には、ベンチが二つ置いてあるが、展望は木々に遮られててあまりない。昼食を済ませて、今度は南東のほうへ下る。すぐに展望が開け、左右ともに見事な景色である。正面に可也山が見えるし左手には玄界灘が広がる。大きな望遠レンズで撮影をしていた人が、隼が砂浴びをしていると教えてくれた。とても珍しいことだそうだ。

 途中の二箇所のピークからの展望は360度で、本当に見事なものである。低山のハイキングコースで登山としては物足りないが、この展望は是非とも見ておきたところである。大展望に後ろ髪を引かれながら下ると、すぐに車道に出る。左にだらだらと車道を下るのが難点ではあるが、車道歩き30分程で海水浴場の駐車場に戻る。 気になっていた可也山と、ついでのつもりの立石山の望外の素晴らしさに、大満足の糸島半島山歩きであった。
(10:02)小富士バス停大鳥居、 (10:52)可也山山頂、 (10:55)展望所、
(11:01)下山、 (11:33)小富士バス停横大鳥居、車で芥屋海水浴場へ
(12:08)立石山登山口、 (12:30)立石山山頂、昼食、 (13:01)下山、南東方向へ、
(13:42)登山口駐車場所

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