2008年5月23日金曜日

貫山



貫山(ぬきさん 711.6m)、大平山(おおへらやま 587m) 

 昨日(21日)は、17日土曜日勤務の振り替え休日だったので、北九州の貫山に登った。貫山は、カルスト地形で有名な北九州国定公園平尾台のいわば主峰にあたる。改定された「九州百名山(2002年)」に新たに加えられた山なので、福岡県の九州百名山で唯一登っていなかった山である。

 この山の登山適期は、ススキの揺れる秋だと思うけれど、20日に職場で話題に上がったので、思い立った。本当は、筑紫石楠花がまだ見られるかもしれないから、九重の黒岳に登りたかったが、あいにく夕方にコンサートに行くこととしていたから、早く帰ってくる必要があったこともある。

 高速を小倉南インターまで飛ばし、南下して平尾台を目指す。トイレなども整備された吹上峠の広い駐車場に車を停める。さすがに平日なので、他に車は停まっていなかった。

 登山口は、駐車場と道を挟んで正面に「大平山散策路」とあるところ。草原を緩やかに登っていくとすぐに急なのぼりをジグザグに登る。しばらくで、石灰岩の大石がごろごろし始める。あたり一面が石灰岩の岩が緑の草原に林立しており、「羊群原」という地名もうなずける。

 大平山は、途中のピークと言う感じで、すっと通過する。直進すれば貫山への近道とあるが、ガイドブックは右に迂回路を勧めているのでそのとおり迂回する。初夏の草原は、緑が美しく、石灰岩も対照的にまた美しい。いいハイキングコースだ。ただし、日陰がなくもろに太陽に愛される。暑くてかなわない。ここは、やはり秋から冬のコースだと思う。

 緩やかに下って、中峠の手前から左に貫山の稜線を目指す。ここらへんは、道が何本もあって間違えやすいところだろう。が、要所要所には表示があるので、それに従う。

 稜線上は、周り全体が広々とした感じで、とても開放感がある。稜線を進むと四方台という小ピークに着くが、ここは左から大平山からの直進路が交差するところである。まっすぐに下ると林道と交差して、貫山への最後の登りとなる。この登りは、日に照らされて、息を切らして汗だくで登る。

 貫山のピークは細長い草原で、東には周防灘が広がるなかなかの展望だ。

 帰路は、往路を引き返し、中峠から、左折して「広谷湿原」に行ってみる。湿原と言っても、ほとんど乾いており、一部に水がちょろちょろと流れている状態であり、それほどの広さはない。湿原を奥まで進んで山腹の向こうを右に回り込むと、やがて自然林に入り込む。山の反対側は草原なのに、こちら側は林で、なんだか変な感じだ。すぐに未舗装の車道にでるが、そのまま右に緩やかに登りながら回り込むと、中峠から見上げたピークの鞍部に出る。

 車道から右に外れて、草原の登山道に戻り、左に少し登れば「桶ヶ辻(568.7m)」というピークに出る。貫山地の南端であろうか。登山道を引き返すともう一つのピーク「周防台(606.5m)」に到る。そこで日に焼かれながら昼食。

 下山は、眼下の中峠まで急降下。中峠からは、舗装された車道を「茶ヶ床園地」まで下り、さらにのんびりと見晴台から牡鹿鍾乳洞の横を通り、「平尾台自然観察センター」の前に出る。点滅信号を右折して車道を1キロほどで駐車場所の吹上峠に戻る。

 危険なところは全くない、簡単なハイキングコースではあろうが、日に照らされての結構なアップダウンは、かなり疲れた山歩きでした。

(8:50)吹上峠駐車場発、 (9:17)大平山山頂、 (10:30-40)貫山山頂、 (11:13)中峠、 

(11:20-30)広谷湿原、 (11:59)桶ヶ辻、 (12:15-40)周防台、 (12:50)中峠、 

(13:05)茶ヶ床園地、 (13:40)吹上峠駐車場着

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