ロマン派の交響曲(金聖響、玉木正之著)講談社現代新書
やはりこのお二人による「ベートーヴェンの交響曲」に続く、交響曲の分析・解説本の第二弾である。
前著が、大変面白く、僕ら音楽理論の素人にもわかりやすくベートーヴェンの交響曲の成り立ちを解説したもので、音楽を聴く楽しみを倍増させるものであったので、他の作曲家のものもと望んでいた。
やはりそういう音楽ファンが多かったのか、さっそく第二弾を出していただいた。
今度のも楽しんで読むことができた。今度のは、多様な、いわゆる「ロマン派」といわれる作曲家をひとまとめにして、その交響曲について解説したものであるが、多くの曲を分析するので、一つひとつの曲については、総じて前著ほど詳しくは曲の構造等についての解説は少なくなっている。
むしろその曲の作られた背景やエピソードのほうが多くなっているようである。
それでも、読んでいると、これらの作曲家のほとんど聴いたことのなかった曲についても、ぜひとも聴いてみたいと思わせるような興味深い解説で、とても楽しめた。
おかげで、またCDを数枚購入してしまった。
第三弾もぜひとも出されるよう期待したい。
0 件のコメント:
コメントを投稿