2008年9月12日金曜日

ショスタコーヴィッチ交響曲第10番


ショスタコーヴィッチ交響曲第10番ホ短調作品93

カラヤン指揮ベルリンフィル

 先に触れた新書「カラヤン帝国興亡史」で、カラヤンがショスタコーヴィッチの交響曲の中で唯一録音した第10番は、モスクワで作曲者の前で演奏され、彼をして「自分の交響曲がこんなにも美しく演奏されたのは初めてだ云々」とミステリアスな感想を語らせていることが紹介されていて(P.214)、聴いてみたくなった。 

 このCDは、そのときのライブ版ではないが、やはり名盤の誉れ高いデジタル録音のCDである。ここ数日は、このCDを繰り返し聴いている。

 確かに、素晴らしい演奏であると思います。具体的にどのように素晴らしいかは、私の表現力が乏しいため書けないけれど、十分聞き応えがあります。

 しかし、ベートーヴェンやブラームスやチャイコフスキーやモーツァルトを聴く時のように、自分の感情や気分を移入できないような気がします。素晴らしい響き、素晴らしいオーケストレーションを聴いているのだけど、それに感心するだけで、感動があまり残らない。

 まあ、もう少し聞き込んでみます。それにショスタコーヴィッチの交響曲では、第5番が解りやすいというから、そっちも聴いてみたい。

 ところで、この第10番は、「タコ10」と呼ぶ人もいるとか。で、ついでにブルックナーの第8番は「ブル8」というそうな。

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