2008年9月27日土曜日

久住山南登山道

















 開けている車窓から流れ込む早朝の久住高原の風は、もう、寒く感じるくらいだ。


 休日が、久しぶりにいい天気となったので、九重まで出かける気になった。九重には、幾度となく登っているが、まだ南登山道からは登っていない。


 くじゅう花公園の駐車場に車を停めて、道路を横断すると、右手に「レゾネイト乗馬牧場」があり、その反対側が登山道の入り口である。柵で閉鎖されているが、左脇から人は通ることができる。


 ススキがそよぐ、舗装された道を久住に向かって一直線に進み、久住スカイラインにぶち当たると、道はその下を通る。地下道を登る登山道も珍しい。


 ここからは、自然林の道となり、二度程小さな渡渉をすると、やがて七曲がりと言われるジグザグの登山道となる。久住の南斜面は急峻だが、ジグザグに登るので、あまりきつくない。


 草原に出て、深い草(ススキとカヤだろうか)で道が判りにくいところを緩やかに登れば、久住山と稲星山との鞍部に出る。ここには、神明水という水場があるらしいが、よくわからなかった。鞍部の手前は沢になっており、水が流れているが、そこのことだろうか? 


 まず、右に稲星山に登る。登山道には、青い竜胆がたくさん咲いていて、楽しい。 稲星山の山頂で、昼食。風は、かなり冷たい。


 少し休憩して、中岳のほうへ下って、登る。見た目より、楽に登ることができる。



































 中岳からは、天狗が城のほうへ下り、途中から御池のほうへ左折して久住山を目指す。


 久住山頂へのガレ場は、いつ登ってもきつい。 久住山頂では、昨年もだけど、今年もまた元の職場の後輩に出会った。それだけ、久住山は人気が高いということか。


 久住山からは、東に神明水のところまで下り、往路を戻る。


 最初は曇っていた天気も、いつの間にか秋晴れとなり、登山には、ようやく気持ちのいい季節になったと感じた。


(9:45)くじゅう花公園、 (9:50)南登山道入り口、 (11:45)神明水(久住、稲星分岐)、


(11:59)稲星山山頂、昼食、休憩、


(12:22)発、中岳へ、 (12:45)中岳山頂、 (13:20)久住山山頂、


(13:30)下山開始、 (13:43)神明水、 (15:15)くじゅう花公園に戻る

2008年9月23日火曜日

いつもの宝満山


 今日も天気があまりよくない。今にも降りそうな曇天だ。だからといってじっとしていたら足が鈍る。鍛錬登山には、宝満山正面登山道が最適だ。山頂までずっと自然石の石段で、少し重たい荷物を担げば相当きつい。それに雨が降っても、道が整備されているので安全だし。 

 正面登山道を登る。こんな天気でもたくさんの人が登っている。小さな子供も。

 途中水を飲む間くらいの休憩で、ほとんどノンストップで山頂まで登る。山頂は、満員状態なので、直下のキャンプ場まで下って昼食とする。

 下山は、急に思い出して、いつか見つけ出した大南窟までの道を再度確認しておこうと女道を下る。  

 キャンプ場から女道をちょっとだけ下ると、左に水場があるが、そこを直進3mくらいで、左に細い道が下っている。その道を少し進んで、右折して、さらに竈神社への小さな案内があるのでまた右折すると、かもしか新道への道となる。大きな岩の上を越えて沢を渡ると、荒れたガレ場に出て、少し下ると、見覚えのある苔むした岩があった。

 そこを右折して急坂を登れば、正面に、巨大な岩が聳えている。右から回り込んだ岩ノ下が大南窟である。

 分岐からは、注意深く見れば踏み後があるのだが、慣れていないとわかりにくいかもしれない。人がめったに通らないのか、くもの巣がやたら顔に張り付いてくる。

 神秘的な自然石のモニュメント(のように見える)に満足して、下山する。

 鳥追い峠に出て、右折すれば、竈神社からの林道に出る。

(10:11)竈神社上林道スペースに駐車、(11:23)宝満山山頂、キャンプ場まで下って昼食、

(12:00)下山、女道、 (12:43)大南窟、(13:05)鳥追い峠、 (13:26)駐車場所に戻る

2008年9月22日月曜日

フロスト気質


フロスト気質(上)、(下)R・D・ウィングフィールド著 芹澤恵訳)創元推理文庫

 土曜日は横めし、日曜日は雨で、山は登らなかった。で、日曜日は、読書に励んで、フロスト警部シリーズの最新作を読みました。深夜2時過ぎたので、少し眠い。

 シリーズ4作目は、とうとう上下に分冊された超長編になってしまった。例によって、「モジュラー型」で、複数の事件が交錯するややこしい展開に、警察署の人手不足から、フロストは休暇返上で不眠不休。 と、ここらへんは、毎回同じようなパターンかな。

 署長や同僚との関係が耐え難いようになるなかで、フロストはますます献身的な活躍。読んでいるこちらのほうが悔しくなるくらいのお人よしな場面もあるし、シリーズで最悪ではないかと思うシーンもある。

 超下品なジョークは、相変わらずだけど、なんだか作を重ねるほどにフロストの捜査がなかなかのものになってきていて、結果論だけではなくなってきているような感じをうける。

 彼の人情味もますます深くなってきているし、しんみりさせる場面もたくさん出てきた。

 さてさて、次の作品はどんなふうになってくるか、楽しみだ。

 なお、このシリーズはテレビ化されているようで、DVDも発売されているようだ。(以下を参照)http://www.tsogen.co.jp/wadai/0807_04.html

2008年9月21日日曜日

横めし

 今日は、山に登る予定だったけど、突然、しかも全く久しぶりの横めしが飛び込んだ。言葉は、使わないとさび付く。単語の羅列でつなぐようで、意思の疎通がうまくいかない。疲れた。 
 明日は、雨天のようだが、近くの山にでも登ろうかな。

2008年9月19日金曜日

世界の美女

 文芸春秋10月号が、読者投票による「二十世紀世界の美女」ベスト30という特別企画を組んでいる。
 案の定、ヘップバーンがダントツの1位となっているが、僕の好みで言えば、ちょっと違う。 やはり一番はグレース・ケリーだね。それにナタリー・ウッドやイングリッド・バーグマンが続く。個性的なところでは、ヴィヴィアン・リーがいい。
 と、こんなこと言ってみたって手が届かないし、つまんないといえばつまんないな。

夜のフロスト


 夜のフロスト(R・D・ウィングフィールド著 芹沢恵訳)創元推理文庫 

 この「夜のフロスト」は、シリーズの3作目である。4作目が先月出たので読もうとしたら、この3作目を読んでいなかったので、まずこちらから。

 フロストは、イギリスの警察の警部で今までにない個性的な警察官である。だらしない格好だが昼夜休む暇なく捜査に精を出すタフネスだ。

 ルール破りの活動で上司の受けははなはだ悪いが、同僚からの信頼は厚い。超下品なショークで顰蹙をかいながら、勘を頼りに難事件を解決する。

 複数の事件が交錯する「モジュラー型」と言われている展開で、長編で少し判りにくくなるが、退屈はしない。

 流感で休暇が多く手薄のデントン署に、少女の自殺や、連続老女殺害事件どあいついで事件が起こる。タフネスフロストは全く休む暇がない。新人部下を引き連れて、下品なジョークを乱発しながら、例によって勘を頼りの迷捜査で解決に導く。笑い満載だが、イギリスのミステリーだけあって、本格物の香りもある警察小説の秀作で、2001年の「文春」の1位、「このミス」の2位にランクされている。

2008年9月17日水曜日

オーディオ

 20年くらい使ったCDプレーヤーが壊れたので買い換えた。さっきつないだばかりで、まだよく聴いていないが、新しい分、いい音がするのではないかと期待している。
 若い頃は、ちょっとオーディオに凝りかけたことがあったが、凝り始めるときりがなくなる。お金がいくらあっても足りない。ソフトを買うお金がなくなるなど、本末転倒なこととなる。
 少しぐらい(大枚をはたけば違うとは思うけど)高級品を買ったところで、聞き分けられる耳も持っていないので、まあ、聴くに堪えないことがなければ、ほどほどのところで我慢している。
 25年使っているお気に入りのスピーカーもそろそろ買い替えかなと思えるし、30年使っているレコードプレーヤーも調子が悪い。アンプもやはり20年くらい使っているのでそのうち壊れるだろう。無駄遣いはできないなあ。

2008年9月15日月曜日

天山




 天山(てんざん 1046.2m)

 14日、15日の連休は、朝日会の9月例会であった。

 今回は、佐賀の名峰天山に登り、ふもとの古湯温泉の近くの別荘で遊ぶ。

 天山は、佐賀県の中央にある、堂々たる山体が見る場所によっては見事な三角錐が天を突いている形のいい山で、九州百名山に列せられている名峰である。

 スキー場があるためか、整備された車道が各方面から山頂直下まで延びており、登頂はたやすい。 

 もっとも10年前に初めて天山に登ったときは、天山宮前のバス停から延々と車道を歩いて山頂に立ち、反対側に延々と歩いて下り、これはこれで相当疲れた覚えがあるのだが。

 今回は、雨天が予想されたのと、まあ、朝日会のハイキングだから最短コースを登った。

 古湯温泉を通り越して、天山スキー場のほうから天川登山口まで車で登る。

 登山口には、立派なトイレが完備されており、車10台は置ける駐車場からは、すぐそこに、天山のなだらかな山頂を仰ぎ見ることができる。

 登山口からは、ややガレた蛇紋岩の道を20分あまりで、山頂に達する。登山の苦しみは、全くない。天候がよければ、雄大な展望が得られるのであろうが、あいにく半分ガスがかかった状態であった。  

 早めの昼食後、西に雨山(あめやま 996m)まで足を延ばす。なだらかに下って、上り返せば天山の山頂から、20分もかからずに雨山の山頂に立つ。

 帰りは、天山との鞍部から左に天山を巻くコースで天川駐車場に下る。こちらが、人があまり通らないのか、カヤなどが茂って少しのヤブこぎ状態。カヤの種子がむき出しの腕や顔にびっしりとこびりついた。

 下山して、古湯温泉で汗を流す。古湯温泉は、少しつるつるの湯ざわりのあっさりした温泉で、気持ちが良かった。

 泊まった別荘は、「古湯の森」というところにある個人の別荘で、自分たちが使わないときは、有料で貸し出しているという、生活用具が全てそろった快適な別荘でした。

 朝日会の行動は、マンネリだけど。

(10:22)天川駐車場発、 (10:42-11:11)天山山頂、

(11:29-33)雨山、 (12:05)天川駐車場 

2008年9月12日金曜日

ショスタコーヴィッチ交響曲第10番


ショスタコーヴィッチ交響曲第10番ホ短調作品93

カラヤン指揮ベルリンフィル

 先に触れた新書「カラヤン帝国興亡史」で、カラヤンがショスタコーヴィッチの交響曲の中で唯一録音した第10番は、モスクワで作曲者の前で演奏され、彼をして「自分の交響曲がこんなにも美しく演奏されたのは初めてだ云々」とミステリアスな感想を語らせていることが紹介されていて(P.214)、聴いてみたくなった。 

 このCDは、そのときのライブ版ではないが、やはり名盤の誉れ高いデジタル録音のCDである。ここ数日は、このCDを繰り返し聴いている。

 確かに、素晴らしい演奏であると思います。具体的にどのように素晴らしいかは、私の表現力が乏しいため書けないけれど、十分聞き応えがあります。

 しかし、ベートーヴェンやブラームスやチャイコフスキーやモーツァルトを聴く時のように、自分の感情や気分を移入できないような気がします。素晴らしい響き、素晴らしいオーケストレーションを聴いているのだけど、それに感心するだけで、感動があまり残らない。

 まあ、もう少し聞き込んでみます。それにショスタコーヴィッチの交響曲では、第5番が解りやすいというから、そっちも聴いてみたい。

 ところで、この第10番は、「タコ10」と呼ぶ人もいるとか。で、ついでにブルックナーの第8番は「ブル8」というそうな。

2008年9月7日日曜日

ゴールデントライアングル

 ゴールデントライアングルとは、このブログにもちょっと書いたことがあるけれど、私が勝手につけた登山コースの名前です。


 地元の油須原公民館から宝満川源流コースを三郡山に登り、縦走路を宝満山まで歩いて山頂を踏み、逆戻りして長崎鼻から油須原公民館に下るというコースで、縦走路を底辺とした逆三角形のコースである。


 源流コースというくらいだから、当然宝満川の源流の一つを通るし、休憩を入れて約4時間のコースは、渓流に沿った変化のあるとてもいいコースであると思っています。











 その上、アクセスが悪いせいなのか、2003年の豪雨で登山道があちこち崩壊してから判りにくくなったせいもあるのか、あまり登山者がいない静かなコースです。本日も、出会ったのは、登るときの一人だけでした。


 そのせいか、道がちょっと荒れかけており、特にわかりにくい箇所が数箇所できている。


 天気予報どおり、登り始めた午前中は、雨がぱらつき、途中の林の中では、かなりの降りになったし、三郡山頂は全くのガスの中であった。縦走路から宝満山山頂に着いたあたりから、ようやく晴れ間が見え始め、気持ちよく歩くことができました。


 縦走路で、真っ白なでっかい(直径15センチくらい)きのこが、木の股に生えていて、誰かが悪戯に置いたのではないかと思えるくらいで、なんだか不思議でした。



 また、宝満山山頂直下のキャンプ場には、バイオトイレが完成されていて、快適そうでした。












(11:23)油須原公民館上林道に駐車、(12:56-13:05)三郡山頂
(13:58)宝満山山頂、昼食、 (14:30)下山、
(15:27)油須原公民館上林道駐車場所

2008年9月6日土曜日

カラヤンとフルトヴェングラー


「カラヤンとフルトヴェングラー」、「カラヤン帝国興亡史」(二冊とも中川右介著 幻冬舎新書)

 カラヤンもフルトヴェングラーも超有名な指揮者であるけれど、私は、レコードは聴いても二人については何も知らなかった。

 で、本屋を覘いた時、目に付いたのがこの新書。

 フルトヴェングラーやカラヤンがナチスとどのように関係したか、また二人がどのように関係して、どのようにしてベルリンフィルの指揮者として君臨しえたのか、さらにはチェリビダッケやベームやバーンスタインなど巨匠と言われるような指揮者たちとの関係など、資料に基づき興味深く解き明かす。といっても堅苦しくなく読みやすい。

 世紀の名演といわれるレコードがどのようにしてできたのかにもふれられており、レコードを聴く楽しみがまた広がった。