2009年10月31日土曜日

黒岳(くろだけ 1587m)
 黒岳は、九重連山の北東端にある原生林の山で、九州では僕の大好きな山の一つだ。今日は、10回目の黒岳登山になる。
 先々週の三俣山の紅葉がすばらしかったので、黒岳原生林も素晴らしい紅葉が見られるのではないかと期待していたが、さすがに高いところの紅葉はすでに終わっていて、残念だった。
 紅葉は、中腹のソババッケあたりでは、まだかろうじて美しい状態で、たくさんの登山客が写真を撮っていた。
 いつものように男池園地の駐車場に車を停め、男池の側を通って登っていく。冷たくて美味しい「隠し水」が、乾燥期のせいなのか、ちょろちょろと頼りない量だった。枯れてしまわないか、大丈夫かな。
 ここのところ体調があまり良くないせいか、登って行くのがいつもよりとても疲れる。
 風穴からの急登は、今日は特にきつかった。時々立ち止まりながら、ゆっくりゆっくり登った。巨岩の積み重なったピーク「天狗」にも黒岳の山頂「高塚」にも、やはり紅葉目当てなのか、団体の登山客がいっぱいで、弁当を広げるスペースもない。
 山頂を踏んだらすぐに下山した。下山後は、このところの定番温泉「山恵の湯」で汗を流し、このところ体重が危機的なので、大好きなアイスクリームも我慢して帰路についた。
(9:37)男池園地駐車場発、 (10:22)ソババッケ、
(11:06-10)風穴、 (11:50)天狗別れ、 (12:05-10)天狗、
(12:38)高塚(黒岳山頂)、 (12:50-13:12)天狗別れで昼食、
(13:39)風穴、 (14:29)ソババッケ、 
(15:15)男池園地駐車場に戻る

黒岳(九重連山)







2009年10月18日日曜日

ワーグナー 管弦楽曲集


ワーグナー管弦楽曲集

 クラウス・テンシュテット指揮 ベルリンフィルハーモニー管弦楽団 

 ちょっと前にテレビドラマの中で「ワルキューレの騎行」が使われていた。映画「地獄の黙示録」に使われていたあのカッコイイ曲だ。

 それを聴きたくなったが、僕の持っているカール・ベーム指揮ウィーンフィルのレコード「ワーグナー管弦楽曲集1、2」には入っていない。そこで買ったのがこのCDで、これは輸入盤だが、別に国内版も同じ曲目構成で販売されているようだ。

 ゆったりめのテンポで、骨太でドラマチックな演奏は、しかも美しくてとても聴きごたえがある。録音も比較的よくて、どの曲の演奏もとても素晴らしいと思うのだけど、特に「ニュルンベルクのマイスタージンガー」の盛り上げ方には思わず息をのむ。

 これらの素晴らしくドラマチックな前奏曲等が使われているワーグナーの楽劇は、しかし、僕は全く鑑賞したことがない。残念ながらテレビでもほとんどやっていないし、DVDを買うしかないのかなと思うけれど、購入するお金も、まとまって鑑賞する時間もとれないというのもあるのかな。

 でも、なるべく早い機会にじっくり鑑賞したいと思っている。

2009年10月17日土曜日

九重・三俣山・大鍋・小鍋











三俣山(みまたやま 1744.8m)




 職場の山仲間と九重・三俣山に登ってきました。




 天気も今いちの予報だったし、紅葉にもちょっと早いかなと、あまり楽しみのない山行であったが、望外に素晴らしい紅葉を観ることができました。たぶん、今週いっぱいが見頃でしょう。




 雲空の天気を心配しながら早朝の長者原に着いて、名犬平治号の前から登山開始したのが7時15分。旧硫黄鉱山の舗装道路をスガモリ越へと登る。




 スガモリ小屋の跡付近は、風が強く、寒い。めずらしくシャツとウィンドウブレーカーを着こむ。




 三俣山本峰付近は、ガスがかかり始めていた。ガスの切れ目から大鍋を覗き込むと、予想外に紅葉が進んでいて、素晴らしい。くっきりとした赤が目に入った。




 「九州の紅葉は、紅葉ではなく枯葉だ」とある東北の人が言ったとかですが、普通九州の紅葉は赤色がくすんでいる。今日はところどころ鮮やかな赤色が目に入る。見事なものです。




 本峰から南峰へと回り、ガスが濃くなってきたので南峰付近でしばらく待機し、晴れ間が見え始めてから小鍋、北峰と回り、素晴らしい紅葉に随所で感嘆の声をあげながら大鍋の底に下った。そこで昼食。  




 昼食後、降りてきた北峰と本峰との鞍部とは反対側によじ登り、雨ヶ池のほうへ下る。




 雨ヶ池からは坊がつると反対側、長者原のほうへ下り、7時間の山行を終えた。星生温泉山恵の湯で汗を流し、帰路につく。




 今日の紅葉は期待していなかっただけに、本当に驚くほどの素晴らしい紅葉であった。




(7:15)長者原平治号前発、 (8:35)スガモリ越え、




(9:15)西峰、 (9:45)本峰、 (10:23)南峰、




(11:33)北峰、 (11:54)大鍋の底、昼食、




(12:33)大鍋の底発、 (13:18)雨ヶ池、 (14:22)長者原着
 

2009年10月13日火曜日

陰の季節


陰の季節(横山秀夫著)文春文庫 

 7月に同じ著者の「第三の時効」を読んで、彼のD県警シリーズの第一弾として、この「陰の季節」があることを知った。これは、警察の警務課という管理部門の警視が主役ということで、是非とも読んでみたいと思っていた。私自身の仕事も人事・労務管理部門が長かったということもあるので、どのような展開でミステリーに仕立てるのかとても興味があった。

 なかなか面白く読めました。人事の苦労が事件とどのように関係していくのか、経験しなくてはわからないようなことも書いてあるし、人事の悲哀もある。

 事件そのものとその解決に至る道筋には、ちょっと飛躍やご都合が見られるのが惜しい。

 が、まあ管理部門を主役とすると、このような展開も仕方ないのかなとも思えるし、短編集という制約もあるかもしれない。

 それにしても、松本清張賞受賞というのは、ちょっと儲けものではとも思います。

 気楽に読める短編集です。

 

2009年10月12日月曜日

いつもの宝満山




 せっかくの連休なのに、風邪気味で土日はおとなしく家で音楽を聴いていました。聴いたのは、サッチモとワーグナーですが、それはまた後日。


 今日は、まだ喉が痛かったけど、あまりの好天にさすがに山に登りたくなった。そんな時にはいつもの宝満山です。


 正午前に家をでて、竈神社の上の林道に車を停めて登り始めたのが十二時半。前回の正面登山道の崩壊箇所は、きちんと補修されておりました。で、一年半ぶりに「羅漢めぐり」のほうへ足を延ばした。「羅漢めぐり」の名称の由来は、登山道のあちこちの脇にたくさんの羅漢が置かれているところからでしょうか。これについては、「2008.1.26」の日記に書きました。


 この道には、また修行僧などの修行窟がいくつかあるのですが、その中でも有名なのが「伝教大師窟」です。登山道からは、ちょっとだけ、といっても1、2分だけ外れて登ったところにある窟(案内版もあります)です。伝教大師(最澄)が中国に渡る(804年)前に宝満山で修行した時の窟だそうですが、狭い小さなものだ。


 羅漢めぐりは、いったん、ぐんぐん下ってから登るので、山頂へは正面登山道を登るより30分ほど余計にかかるので、登山者は少ないのですが、自然がいっぱいだし、変化があるいいコースだと思います。


 山頂で昼食をとったあとは、正面登山道を下るのですが、袖すり岩のところから、崖をよじ登ってちょっとだけ寄り道した。亀岩や竈岩のあるピークです。亀岩はなるほどカメが立ち上がったように見えるし、竈岩は、三つの岩がまるで竈に使えるかのように配置されている(自然の配置)。


 その一つに、福岡では有名な仙厓和尚の書いた「仙竈」という文字が刻まれている。見事な字です。 そんな寄り道をしながら下山した時には、喉の痛みもすっかり軽くなっていたから、やはり汗をかいたのがよかったのだろうか。


(12:25)正面登山道竈神社上林道に駐車、


(13:20)羅漢めぐり入口、 (14:03)宝満山山頂、昼食


(14:30)下山、竈岩まわり、 (15:18)駐車場所に戻る


2009年10月7日水曜日

ハロー、サッチモ!


ハロー、サッチモ!~ミレニアム・ベスト

ルイ・アームストロング

 何気なくかけたこのCDに、思わず聴き入ってしまった。

 特に2曲目に入っている超有名な「この素晴らしき世界」は、歌詞の内容は明るく美しい世界を賛美しているのに、何故かとても悲しくなってしまって、落涙しそうになった。

 このCDは、たぶん日本で編集したのだろうけど、サッチモの有名なボーカルがてんこ盛りで、ジャズというより、もはやポピュラーといっていいだろう。

 ちょいと疲れた時には、癒されるような一枚である。

2009年10月4日日曜日

浅間山


 3日土曜日は、朝日会の10月例会で、浅間山(あさまやま 831.5m)に登った。浅間山といっても、長野、群馬に聳えるあの日本百名山の山ではなく、福岡県東峰村にある低山である。

 山と渓谷社の「福岡県の山」にも紹介がなく、近頃まではほとんど登る人もいなかったという静かな山です。が、自然いっぱいのなかなかいい山でした。

 福岡やぶこぎ探検隊の滝澤昭正氏が「福岡県無名山301」(西日本新聞社)という本で「とびきりの無名山」として紹介されてから、だんだんと人気が出たきた山である。

 現在では、JR筑前岩屋駅からの案内表示もされていて登りやすくなっている。林道を車で少し登った所に登山口があるが、登山口までの道はややわかりにくいかもしれない。

 登山口をはいると、いきなりきれいな滝が歓迎してくれる。この滝の右側を巻いて登ると滝の上部に出て、あとは右への尾根ルートと大きな岩に挟まれた谷ルートに分かれる。

 今回僕らがとった、登り尾根ルート、下り谷ルートが多分歩きやすいのではないかと思います。

 尾根ルートは、急な尾根をひたすら山頂を目指し登り続けるということになる。一時間足らずではあるが、結構急な登りである。

 長方形の山頂は、10人もいれば満員状態になるほどの狭い山頂であり、現在では樹木が茂り、展望を妨げている。

 下山は、登ってきたのと反対側に下る。いったん急降下してまた登り返すと、小さなピークの上で、岳滅鬼山への縦走路と左へ谷コースへの下りとの分岐となる。しばらく山あいの静かな緩やかな道を下るとだんだんかれ沢から水の流れる谷へと下っていく。

 随所に炭焼き窯のあとがある、変化のある面白い道である。

 大きな岩の手前で、土石流の跡が目につくと、やがて尾根コースと合流する。

 上り下りとも1時間程度の歩きで、程よい疲れのいい山歩きであった。

 東峰村保健福祉センター「いずみ館」の風呂で汗を流し、岩屋キャンプ場に泊まる。

 翌日は、学校の跡を利用した「ほうしゅ楽舎」で田舎料理の昼食をとり帰宅しました。

(10:08)登山口発、尾根コース (11:14)浅間山山頂、昼食、

(11:44)下山、谷コースへ、 (12:56)登山口着