2009年6月14日日曜日

富士山頂は遠かった


 梅雨入り宣言はあっているものの中休み状態。13、14日の土、日と月曜日の非番で3連休となるので、遠出することとした。

 せっかくの高速道路1000円を利用してと考えたが、疲れるだろうし、帰りは平日になるので、結局新幹線にした。

 で、場所は、いつかは登らないとと考えていた富士山。シーズンの7月8月は、山小屋はイワシの缶詰状態、登山道はお祭りの沿道で、他人の足の臭いを嗅いで寝て、他人の尻を見ながら登るらしい。一番嫌いな登山です。で、特別な登山技術を持っていない僕が登ることができるのが山開き前の6月中下旬。そう考えて出かけました。

 その時期に途中の山小屋があいているのが、唯一、須走登山道の菊屋と太陽館。

 土曜日の早朝福岡を立ち午後1時半の御殿場発のバスで五合目まで行き、その日のうちに7合目の太陽館まで登る。

 まあ、そこまでは予定通りというか、予定よりずっと早く登ることができた。途中、6合目あたりから登山道が雪に埋もれ、ルートがわからなくなり、雪渓を直登したりして夕方5時過ぎには太陽館に登りついた。

 夕飯を食べたら例によってやることがないから早目の就寝となる。このときまでは、思ったよりきつくなく特に体調に変化はなかった。

 ところが枕がないのとか、ストーブの臭いとかが気になって、なかなか寝付けない。そのうちに頭が痛くなってきた。吐き気なども加わり、あきらかに高山病の症状だ。7合目で3000メートルくらいだから、他の山で慣れているはずなのに、何故か今までになく頭痛がひどい。ほとんど寝ないまま夜明けを迎えたが、頭痛はますますひどくなる。

 おまけに天候がいまいちになってきた。山頂を目指そうかどうか逡巡しながら、途中まで登ったところ、八合目にテント泊していたという人が下山してきて、山頂付近はガスがかかって何も見えないようです。自分も登頂を諦めて降りてきたというので、僕も他人に迷惑をかけることになったらいけないと、登頂を断念した。

 せっかくアイゼンなども準備していたのに、まことにまことに残念であった。

 下りは砂走りをかけ下り、ところどころの雪渓は、スキー状態になりながら、あっという間に五合目まで帰り着いたが、頭痛は帰りの新幹線の中までついてきた。

 いずれまたリベンジ登山をしなくちゃあ。

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