2009年2月14日土曜日

福智山

福智山(ふくちやま 900.8m) 
 福智山は、福岡県の北東部、北九州市と田川市の中間くらいにある山で、山頂部の草原でどこからでもそれとわかる山である。
 県内ではあるが、アクセスに時間がかかるので、いい山の割には足が遠くなる。今回が三回目で、ちょうど9年ぶりに登ることとした。 
 前二回は直方市の内ヶ磯から登ったので、今回は鱒淵ダムからのコースで登ることとした。お目当ては、七重の滝。
 9時半に家を出て、高速道路を小倉南インターまで飛ばす。南下して鱒淵ダムの堰堤付近に駐車する。わかさぎ釣りの人がたくさん出ている。
 ダム堰堤をわたり。福岡県北九州土木事務所鱒淵ダム管理事務所の前を通り、ダム湖の右側(左岸?)の舗装道路を歩く。すぐに、ダム湖を横断する大きな赤い吊り橋が左手に見えてくるが、帰りに渡ることとして、そのまま直進する。ダム湖の先端を左手に回り込んだところが登山口である。
 小さな赤い橋を渡ると、本日の目当てである、七重の滝の一番目の滝が見えてくる。滝の左手に登る登山道は岩場で急な登りで、昨夜の雨で濡れていて滑りやすく、慎重に登る。
 七重の滝は、一つの滝がいくつもに折り重なっているからそういうのかと思っていたが、渓流にかかる滝が連続していくつも出てくるのでそう名がついたようだ。滝の手前には案内板が建っており、一の滝、二の滝と七の滝まで表示があった。
 どの滝も規模は小さいのだが、それなりに美しく、特に七の滝は気品がありそれなりに規模が大きく見ごたえがあった。

 滝を過ぎると、もうそれほどの急な登りはなく、緩やかに登るのでほとんど疲れない。ほどなくやや急なガレた涸れ沢を登ると、山瀬・豊前別れに出る。ここからは渓流沿いの平坦なとてもきれいな遊歩道となる。
 豊前超えに出て、烏落としといわれる峠までは少し登りがきつくなるが、それでも普通の山道よりは楽であろう。烏落としでは、内ヶ磯からの道と合流し、ここから山頂までが本日の一番きつい登りとなる。  
 が、すぐに左手に「タヌキ水」と言われる水場があらわれ、右手に無人の山小屋「荒宿荘」を見ると、背の低い笹の茂った山頂部となり、巨岩の横をすり抜けると、石の社のある山頂に着く。



 山頂は、樹木が全くなく展望は抜群である。本日はかすみがかかったようで遠くがはっきりしなかったが、360度の展望には満足感がある。
 湯を沸かして昼食の準備をしていたら、見たような女性が声をかけてきた。なんと、元の職場の後輩のO嬢であった。宝満山では、よく知人に会うが、ここまで来て会うとはね。聞くと彼女の地元だそうでした。
 下山は、山頂から東にススキの原の九州自然歩道を下る(ケヤキ谷コース)。ポカポカ陽気のススキ野はとても気持ちがいい。が、すぐに暗い樹林帯となりじめじめした嫌な道となる。
 ホッテ谷新道と合流すると、ほどなく登山口に下りつく。今度は、ダム湖を右回り(右岸?)に歩く。ダム湖の中ほどまでくると、例の大きな赤い吊り橋(ますぶちばし)に出て、渡って右に歩くと、管理事務所の前に戻りつく。
 昼食の30分以外は、全く休憩をとらなかったので、やや疲れた4時間半だったが、やはり山歩きは気持ちがいい。
 ただ、これを書いている今は、花粉をたっぷり吸い込んだのか花粉症の症状で苦しめられている。しばらくはいやな季節である。



(10:45)ダム堰堤発、 (11:23)七重の滝第一の滝、 (11:40)第七の滝、 
(12:16)豊前越、 (12:43)烏落とし、 (12:51)荒宿荘、
(13:02-34)福智山山頂、 (14:28)ホッテ谷別れ、 (15:03)吊り橋(ますぶちばし)、
(15:12)ダム堰堤駐車場所に戻る

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