小川岳(おがわだけ 1542.1m)
小川岳は、九州のちょうど真ん中辺り、熊本県と宮崎県の県境にあり、九州百名山の一つにあげられている。
昨日31日の土曜日は、あいにくの曇天で小雨まじりであった。が、天気予報では、晴れ時々雨という変なものであったので、その晴れの部分を期待しての遠出することにした。
早朝5時半に家を出て、高速を御船までとばす。ナビに登山口の近くの緑仙峡をいれたら、確かに近くではあるが渓谷の向こう側に連れて行かれて放り出された。 結局、小一時間かけて回り道をするはめになった。ナビをはじめから清流館にセットしておけばよかったな。
清流館は、廃校となった地元の小学校を改築して利用されている宿泊施設らしい。小川岳には、この清流館を左折して山の中、舞岳方面に入っていく。小川岳登山口の案内がある前に数台の駐車スペースがある。農道はさらに登っているが、普通車だと底を打ちそうな道で、狭くなる。2分くらいで、農道の一応の終点に着く。ここにも車が数台は駐車できる。左脇には登山届けの箱が設置されていて、車はここまでと書いてある。下の駐車スペースからここまでは、車が離合できるような幅がなく、シーズン中は、下の駐車スペースに車を停めて、歩いたほうがいいだろう。今回は、車を上のほうに停めた。
まっすぐ進むと、水田の横に農作業小屋や左上に一軒の農家が現れる。田んぼの端、渓流の上の道を、渓流沿いに歩くと、左に、杉の植林帯の中に登山道が上がっている。
曇天で小雨混じりだし、霧がかかっているようで、視界はよくない。「山想の泉」という水場を右に分けてしばらく登ると、ちょっとした広場で、黒峰と小川岳との分岐に出る。小川岳は右のほうだ。
登りは緩やかで、気持ちのいい自然林となる。ピークを二つほど越すと、道が急な登りとなり、「バイケイソウ」の群落を見て岩が多い急な上りをひと登りで山頂である。山頂直下で、またもやマムシに出会った。いきなりだからびっくりする。写真に撮ったけど、よくわかるようには写っていない。
山頂は、まあるく平である。周囲にはぶなの大きな木が茂っており、展望はない。こんな木の茂る、1500mの山頂も珍しい。
カップラーメンの昼食を済ませて、下山し始めるとようやく天気が回復し始めて、辺りが少しずつ見えてきた。自然がたくさんで深山の趣があるようだ。
15分くらい下ったところで、同年くらいのソロの女性登山者とすれ違った。こんな山に一人で登る女性はよほど山が好きな人だろうな。その人曰く「退屈する山ですね。」。
確かに、小川岳は、これといって形容しがたい地味な山であった。
福岡に戻って、夕方からは、小学校の同級生数人と44年ぶりに再会した友を交え、酒を酌み交わした。といっても、44年ぶりのその彼は、病気療養中でアルコールはだめだということだったが。二次会は、天神の「ウィンディ」という60年代ポップス生演奏の店で、人気者のリーダーのジョークに笑い転げながら音楽を楽しんだが、さすがに帰りは、疲れと酔いで、タクシーで眠りこけてよく覚えていない。
(9:07)農道終点登山口発、 (9:38)黒峰分岐、 (10:35-11:05)小川岳山頂、
(12:07)登山口駐車場所