御前岳(ごぜんだけ 1209m)、釈迦岳(しゃかだけ 1229.5m)
先週登りそこなったので、花粉が心配だけど、出かけた。
八女(やめ)インターから、黒木を経て矢部村「杣の里」を目指す。今回もナビが変な案内をするけど無視した。宮の尾からさらに進むと「杣の里」の建物が右手に現れる。狭い道路の左手に、6、7台は停められる駐車場があり、そのすぐ先が登山口である。
緩やかに登っていくと、30分ほどで林道に出て、左に150mほど下ると右に御前岳、釈迦岳への案内表示がある。ここからが本格的な登りで、かなりの急な登りなので、息があがりそうになる。
登山道には、もう雪は全く見られない。林道から40分ほどで、最後の急な岩場を登りきると御前岳の山頂だ。いい天気だし、山頂からの展望はなかなかいい。阿蘇の釈迦涅槃も見えるし、九重連山、由布岳、雲仙普賢岳なども、ぐるりと見渡せた。
珍しく右足の踵に靴ずれがして大きな水泡ができたので、治療をするため10分ほど休憩したあと、登ってきたのと反対側(東側)に下る。釈迦岳への縦走路である。驚いたことに、縦走路には、まだところどころ残雪があった。しかも、氷結しているところもあり、滑らないように注意して歩く。
小さなさなピークを3つ越えると、眼前に釈迦岳の鋭鋒が立ちふさがる。鎖やロープに助けられ、岩場にとりつく。何年か前に積雪時に登った時にはアイゼンを付けて登ったけれど、氷結した岩場はとても滑りやすくて難儀した。今日はところどころ残雪が氷結していたが、アイゼンがなくても大丈夫である。
とりついてみると、意外とあっけなく釈迦岳の山頂に登りつく。山頂は、その名のとおり釈迦坐像の石像が安置されているが、かなり狭い。東側以外はスパッと切れ落ちていて、潅木が生えていなかったらとても怖く感じるだろう。インスタントの鍋焼き海老天うどんで昼食。
下山は、いったん普賢岳にのぼり、それから矢部越しに下る。林道に出たらすぐまた右に登山道に入り、林道を3回横切って、4回目の舗装車道を左に10分程で、右手奥に「幸運の滝」、さらに下ると左に吊橋を見て、30分の舗装林道歩きは終わり、駐車場所にたどり着く。
ところで、「釈迦岳」の山頂は、地図では、福岡県と大分県の県境にあるようで、したがって、福岡県の山として、「福岡県の最高峰」ということになっているようだ。標高は、山頂標識には「1231m」と書いてあるが、そのすぐ横にある国土地理院の三角点の説明では、「1229.5m」となっている。
また、山名も山頂標識には「釈迦岳」と書いてあるが、山と渓谷社の「九州百名山」では、「釈迦ガ岳(しゃかがたけ)」となっている。どうやら、すぐ北東にあるピーク(地図では、「普賢岳」との表示あり。)を併せたら「釈迦ガ岳」と呼び、釈迦像のあるピークを釈迦岳と呼ぶのではないか。
それにしても、山と高原地図の「福岡の山々」では三角点は普賢岳のほうに表示してあるが(1997年版は、1230mで、2006年版では、1230.8mと書いてある。)、いったいどうなっているのだろうか。
(9:57) 御前岳登山口発、 (11:04)御前岳山頂、 (11:15)御前岳山頂発、
(12:01)釈迦岳山頂、昼食、 (12:25)釈迦岳発、 (12:35)普賢岳、
(13:12)舗装林道(車道)、 (13:22)幸運の滝、 (13:36)御前岳登山口着
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