ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品61
ヘンリック・シェリング(ヴァイオリン)
ベルナルト・ハイティンク指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
ヴァイオリン協奏曲の中で一番好きなのが、このベートーヴェンのニ長調協奏曲。
出だしの、「トントントントン」という音を聴くと何故か嬉しくなる。その後に続く穏やかで楽しくなるような曲想が、瞬時に想い浮かぶからだろうか。
ベートーヴェンの作品は、多かれ少なかれ、闘争的であったり、喜怒哀楽の感情をかなり刺激するものが多いように感じているが、このヴァイオリン協奏曲は、私にとっては癒し系なのである。仕事に疲れたときや、何か嫌なことがあったときなどは、いつもこの曲を聴いていた。iPodに最初に入れたクラシックもこの曲だった。ほとんど毎日この曲ばかり聴いていた時期もあるくらいだ。
彼が36歳、恋愛中の時期に作曲されたからであろうか、私をも幸せに感じさせてくれる優美な名曲である。
なお、ベートーヴェンは、ヴァイオリン協奏曲はこの一曲だけしか完成させていないとのことであるが、これに「ロマンス」があれば、十分ではないか。
この曲の名盤は、クレーメルやハイフェッツなどたくさんあるようだが、私は標記のレコードを愛聴している。
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