チャイルド44(トム・ロブ・スミス)(上、下)新潮文庫
24日、25日の土日は、福岡は雪だった。
雪山を楽しもうと思っていたが、残念ながら体調を崩して出かけられなかった。
その代り、溜まっている未読のミステリーを一つ読むことができた。
この「チャイルド44」は、昨年の「このミステリーがすごい」の1位、「週刊文春ベストミステリー」の2位、早川書房の「ミステリーが読みたい」の4位などいずれの紹介本でも評価の高い作品である。
スターリン時代のソ連で起こった児童連続殺人事件に取り組む捜査官の想像を絶する困苦とそれを乗り越えていく物語は、全く先が読めない展開で、はらはらどきどき。
あまりの凄さに、本を置いて、息を継いだり、もう大変です。
根本原因は、スターリン体制にあるのでしょうが、当時の状況が、本当にそんなに凄まじい状況だったのか。
展開には、ちょっとご都合かなと思われたり、ちょっと不自然だなと思われたりするところもあるが、それは物語の世界。面白くて、一気に読めるミステリーです。