2009年11月15日日曜日

ブログの移転

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2009年11月4日水曜日

沈まぬ太陽

 映画「沈まぬ太陽」を見ました。はっきり言ってつまらなかったです。途中休憩10分を挟む3時間超の大作でしたが、話題の割には、面白くなかった。原作を読んでいれば、もっと違ったのかもしれないが、映画全体の芯がないというか、訴えるものがないと感じました。
 まず、主演の渡辺謙さんはともかくとして、大好きな百恵ちゃんの夫は、ミスキャストではないか。その他、豪華演出だが、なんとなく違和感ばかり。
 また、映画全体の物語としては、御巣鷹山の悲惨な事故との関連が、ウェイトが大き過ぎた。海外ロケの意味が、大変だ大変だとは騒いだ割には、あまり感じられない。映像(カメラアングル?)が、一部を除いてあまり美しくないように感じた。などなど、原作者の「映像化されるまで死ねない。」といったような宣伝に期待していただけに、残念でした。
 同じ原作者の「不毛地帯」が、テレビで放映されているが、こちらのほうは、緊迫感があって面白いのに。

2009年10月31日土曜日

黒岳(くろだけ 1587m)
 黒岳は、九重連山の北東端にある原生林の山で、九州では僕の大好きな山の一つだ。今日は、10回目の黒岳登山になる。
 先々週の三俣山の紅葉がすばらしかったので、黒岳原生林も素晴らしい紅葉が見られるのではないかと期待していたが、さすがに高いところの紅葉はすでに終わっていて、残念だった。
 紅葉は、中腹のソババッケあたりでは、まだかろうじて美しい状態で、たくさんの登山客が写真を撮っていた。
 いつものように男池園地の駐車場に車を停め、男池の側を通って登っていく。冷たくて美味しい「隠し水」が、乾燥期のせいなのか、ちょろちょろと頼りない量だった。枯れてしまわないか、大丈夫かな。
 ここのところ体調があまり良くないせいか、登って行くのがいつもよりとても疲れる。
 風穴からの急登は、今日は特にきつかった。時々立ち止まりながら、ゆっくりゆっくり登った。巨岩の積み重なったピーク「天狗」にも黒岳の山頂「高塚」にも、やはり紅葉目当てなのか、団体の登山客がいっぱいで、弁当を広げるスペースもない。
 山頂を踏んだらすぐに下山した。下山後は、このところの定番温泉「山恵の湯」で汗を流し、このところ体重が危機的なので、大好きなアイスクリームも我慢して帰路についた。
(9:37)男池園地駐車場発、 (10:22)ソババッケ、
(11:06-10)風穴、 (11:50)天狗別れ、 (12:05-10)天狗、
(12:38)高塚(黒岳山頂)、 (12:50-13:12)天狗別れで昼食、
(13:39)風穴、 (14:29)ソババッケ、 
(15:15)男池園地駐車場に戻る

黒岳(九重連山)







2009年10月18日日曜日

ワーグナー 管弦楽曲集


ワーグナー管弦楽曲集

 クラウス・テンシュテット指揮 ベルリンフィルハーモニー管弦楽団 

 ちょっと前にテレビドラマの中で「ワルキューレの騎行」が使われていた。映画「地獄の黙示録」に使われていたあのカッコイイ曲だ。

 それを聴きたくなったが、僕の持っているカール・ベーム指揮ウィーンフィルのレコード「ワーグナー管弦楽曲集1、2」には入っていない。そこで買ったのがこのCDで、これは輸入盤だが、別に国内版も同じ曲目構成で販売されているようだ。

 ゆったりめのテンポで、骨太でドラマチックな演奏は、しかも美しくてとても聴きごたえがある。録音も比較的よくて、どの曲の演奏もとても素晴らしいと思うのだけど、特に「ニュルンベルクのマイスタージンガー」の盛り上げ方には思わず息をのむ。

 これらの素晴らしくドラマチックな前奏曲等が使われているワーグナーの楽劇は、しかし、僕は全く鑑賞したことがない。残念ながらテレビでもほとんどやっていないし、DVDを買うしかないのかなと思うけれど、購入するお金も、まとまって鑑賞する時間もとれないというのもあるのかな。

 でも、なるべく早い機会にじっくり鑑賞したいと思っている。

2009年10月17日土曜日

九重・三俣山・大鍋・小鍋











三俣山(みまたやま 1744.8m)




 職場の山仲間と九重・三俣山に登ってきました。




 天気も今いちの予報だったし、紅葉にもちょっと早いかなと、あまり楽しみのない山行であったが、望外に素晴らしい紅葉を観ることができました。たぶん、今週いっぱいが見頃でしょう。




 雲空の天気を心配しながら早朝の長者原に着いて、名犬平治号の前から登山開始したのが7時15分。旧硫黄鉱山の舗装道路をスガモリ越へと登る。




 スガモリ小屋の跡付近は、風が強く、寒い。めずらしくシャツとウィンドウブレーカーを着こむ。




 三俣山本峰付近は、ガスがかかり始めていた。ガスの切れ目から大鍋を覗き込むと、予想外に紅葉が進んでいて、素晴らしい。くっきりとした赤が目に入った。




 「九州の紅葉は、紅葉ではなく枯葉だ」とある東北の人が言ったとかですが、普通九州の紅葉は赤色がくすんでいる。今日はところどころ鮮やかな赤色が目に入る。見事なものです。




 本峰から南峰へと回り、ガスが濃くなってきたので南峰付近でしばらく待機し、晴れ間が見え始めてから小鍋、北峰と回り、素晴らしい紅葉に随所で感嘆の声をあげながら大鍋の底に下った。そこで昼食。  




 昼食後、降りてきた北峰と本峰との鞍部とは反対側によじ登り、雨ヶ池のほうへ下る。




 雨ヶ池からは坊がつると反対側、長者原のほうへ下り、7時間の山行を終えた。星生温泉山恵の湯で汗を流し、帰路につく。




 今日の紅葉は期待していなかっただけに、本当に驚くほどの素晴らしい紅葉であった。




(7:15)長者原平治号前発、 (8:35)スガモリ越え、




(9:15)西峰、 (9:45)本峰、 (10:23)南峰、




(11:33)北峰、 (11:54)大鍋の底、昼食、




(12:33)大鍋の底発、 (13:18)雨ヶ池、 (14:22)長者原着
 

2009年10月13日火曜日

陰の季節


陰の季節(横山秀夫著)文春文庫 

 7月に同じ著者の「第三の時効」を読んで、彼のD県警シリーズの第一弾として、この「陰の季節」があることを知った。これは、警察の警務課という管理部門の警視が主役ということで、是非とも読んでみたいと思っていた。私自身の仕事も人事・労務管理部門が長かったということもあるので、どのような展開でミステリーに仕立てるのかとても興味があった。

 なかなか面白く読めました。人事の苦労が事件とどのように関係していくのか、経験しなくてはわからないようなことも書いてあるし、人事の悲哀もある。

 事件そのものとその解決に至る道筋には、ちょっと飛躍やご都合が見られるのが惜しい。

 が、まあ管理部門を主役とすると、このような展開も仕方ないのかなとも思えるし、短編集という制約もあるかもしれない。

 それにしても、松本清張賞受賞というのは、ちょっと儲けものではとも思います。

 気楽に読める短編集です。