バッハ ゴールドベルク変奏曲BWV988
グレン・グールド(ピアノ)
トマス・ハリスの「羊たちの沈黙」は、ミステリーの最高傑作のひとつだと思っている。
その小説の主人公の一人、異常人格者のレクター博士が好んで聴く音楽が、このグレン・グールドの演奏する、バッハのゴールドベルク変奏曲である。
小説を読むまでこの曲を知らなかったのだが、非常に興味を持って購入したのがこのCDである。
主題を30の変奏で弾いているのだが、その緩急、強弱、なんとも言えずにいい。変奏の一つ一つが、それぞれが主張しながら、全体として素晴らしい調和の音楽を創りあげているという感じを受ける。
僕は、ピアノは弾けないのだが、それでも素晴らしい演奏だと感じるのである。
小説が出たのが1989年頃だったから、それ以来、頻繁に聴いているが、聴き込めば聴きこむほど素晴らしい音楽だと思う。
もしかしたら、僕も異常人格者かも。
全部聴いても51分強という、長さもちょうどいいのかもしれないけれど。
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