十坊山(とんぼやま 535.4m)
30日(土)と31日(日)は、朝日会の8月例会でした。
今回は、糸島の海岸で水遊びの予定でしたが、あいにくの雨天と強風で、海水浴は勿論、芥屋の大門遊覧船も運休したので、昼間から麻雀三昧。
それにしても宿泊した「志摩のんびりビレッジ」のコテージは、料金が高かった割には、使いにくかった。
まず台所が狭い。作った料理を置く場所がとれないし、男二人が立って料理ができるスペースがなかった。
それにベッドも良くなかった。真ん中が沈み込んで、不安定でよく眠れなかった。
そのうえ併設されているはずの温泉「こがねの湯」は、営業中止という有様で、朝日会諸氏の不満が高かった。
で、翌日31日(日)もはっきりしない天気で、皆はどこかで温泉に入って帰るというので、私だけ別行動して、十坊山に登ることとした。
十坊山は、背振山系の西端の山で、福岡県の山としても一番西に位置している。「とんぼやま」と言う名前がいいのか、結構皆に知られた山である。
山の名前は、久安寺の属坊が、山麓に10坊あったことに由来しているとのこと(山と渓谷社「福岡県の山」58ページ)。
登山口は、まむし温泉のすぐ北側、「中村集落」の入り口だ。
登山口は、まむし温泉のすぐ北側、「中村集落」の入り口だ。
車をまむし温泉の駐車場に停めて、少し戻ったところに中村集落への入り口があり「十坊山方面」との標識がある。
舗装した農道をだらだらと登り、みかん畑の横を通り過ぎていくと、樹林帯に入っていく。登りはそれほど急ではなく、だらだらとずっと続く。高温多湿時の山登りは、低山といってもとても疲れる。大休止こそとらなかったが、何度も立ち止まって呼吸を整える。
山道は、特段の特徴もなく、平凡な裏山と言う感じで、何でこの山がそこそこの人気があるのかよくわからなかった。まあ、冬場に登りやすいからか。
汗がすねを伝い、靴の中に流れ込み、靴下が湿って摩擦が大きくなる。こうなると足裏が痛くなるから要注意だ。
脱水症状を起こさないように水を飲もうかなと思っているときに、頂上に着いた。
頂上は、円形の狭い広場で、鎖が張ってある大きな岩がある。鎖を使ってその岩の上に立つと、360度の展望が得られる。空気が澄み切っていれば、もっと素晴らしいのであろうが、あいにくどんよりとしていていまいちの眺めであった。それでも、東の浮岳や女岳の姿は美しい。
下山は、その浮岳のほうに向かって東のほうへ下る。雨天であれば滑りやすいような下りを20分で、県道の白木峠に出た。
ここまでは、標識があちこちにあったのだが、この峠からはどちらにどう行ったらいいのか判りにくい。 地図を頼りに、まず県道を左にわずかに100mほど下るとすぐに左に荒れた狭い舗装道路が分かれており、多分これということで、そこを下る。
峠から、40分ほどの荒れた舗装道歩きはくたびれる。苔が生えたみたいな舗装道路は、滑りそうで歩きにくい。いやになるころ、右に下る分岐が現れたが、標識は何もない。それでも検討をつけて、ここを右に下る。
やがて、みかん畑の中の道となり、人家が現れると、県道に飛び出て、左にすぐまむし温泉が見えてきた。
まむし温泉は由緒のある温泉らしく、ちょっと高い(800円)けど、あっさりしたいい温泉である。汗を流し、買っておいた昼食を駐車場で食べて帰路につく。
(9:15)まむし温泉発、 (10:30)十坊山山頂、(11:00)山頂発、
(11:20)白木峠、 (12:08)まむし温泉